FC2ブログ
日向精錬所産廃問題~フェロニッケルスラグの粉じんとしての安全性は疑問だなあ
2014/11/14 19:40 | 環境問題 | C:0 | T: 0
こんにちは。
他のことに集中する必要があったので、ブログ休止を宣言していましたが、どうしても書いておきたいことがあり、書いています。こんなことでは休止のお知らせも意味の無いことですね、失礼しました。

今日、宮崎県の主婦が、公害企業に逆に訴えられている問題の、裁判の日でした。
(以前書いた記事 http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-178.html
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-180.html 

私は以前から、この様な問題で一般の人を訴える企業はおかしいと思っていましたが、ちょっと調べただけでもやっぱりすごくおかしいと思いました。。。
まず、訴えられた主婦の方は、企業が放置しているフェロニッケルスラグが風で飛んできて、お子さんが喘息のようになったとツイッターで訴えておられました。
これですと、大気汚染防止法関連でこれに関する記述があるんじゃないかなあと思ってみてみました。

環境省のホームページにある「大気汚染防止法の概要」というページを見ますと、
工場及び事業場から排出される大気汚染物質に対する規制方式とその概要 という表があります。
http://www.env.go.jp/air/osen/law/t-kisei1.html

大気汚染防止法の概要3


上の表は、このページをハードコピーしたものです。(色を付けたのは私です)
この表の中で、二つ、関係する項目があると思います。

(1)
一つは、緑の枠で囲んだ上の方。粉じんです。

ウィキペディアによると、粉じん(粉塵、ふんじん)とは、粉のように細かく気体中に浮遊する塵(ちり)状の固体の粒子である。そうです。また、大気汚染防止法では、「物の破砕、選別その他の機械的処理又はたい積に伴い発生し、又は飛散する物質」のこととしているそうです。
以下の動画を拝見しますと、明らかに、気体中に浮遊しておりますので、間違いなく粉じんです。動画では、「たい積」していますね、それと同時に飛散しておりますから、あてはまると考えられます。

http://www.youtube.com/watch?v=aONtoPnXuH4

赤い枠(上)には、
ふるいや堆積場等における鉱石、土砂等の粉砕・選別、機械的処理、堆積
とありますが、まさにあてはまっていると思います。
碧い枠(上)には、「規制の方法と概要」が書いてあるわけですが、
施設の構造、使用、管理に関する基準
 集じん機、防塵カバー、フードの設置、散水等


とありますね。
普通は、集じん機、防塵カバー、フードなど使用して当然という風に思います。
子供もいる、人の住環境のすぐそばです。
吸い込んで安全なことが保障されているデータもリンクされているのも見ないですし。
そのような作業で、防塵カバーなどの防御策も講じず、訳も分からない、色のついたものをばらまく作業をすれば、一般の方が見て心理的に不安になるのは当然です。
これだけで、私は、日向精錬所、サンアイの方が住民に不安を与える行為をしたとして訴えられてもおかしくないと思います。
ましてや、近隣の方がお子さんの喘息など訴えているのです。

(2)
2つめは、緑の枠で囲んだ下の方。「有害大気汚染物質」です。

環境省ホームページ資料によると、「有害大気汚染物質」とは、(低濃度でも継続的な摂取により健康影響が懸念される物質) です。(表の欄外に書いてある)
また、低濃度であっても長期的な摂取により健康影響が生ずるおそれのある物質のことをいい、科学的知見の充実の下に、将来にわたって人の健康に係る被害が未然に防止されるよう施策を講じることとされている。と、あります。
http://www.env.go.jp/air/osen/law/

赤い枠(下)には、234物質(群)
このうち「優先取組物質」として22物質、と書いてありますが、詳しく見ていきますと、この優先取組物質には、ニッケル化合物が入っています。下の画像の(16)です。赤枠で囲んだのは私です。
有害大気汚染物質
http://www.env.go.jp/air/osen/law/
さて、ニッケル化合物、とは、ニッケルを含有した化合物のことですが、含有量については何も書いていないんです。
フェロニッケルスラグとは、ニッケルをとった後の残渣ですから、まったくニッケルを含まないとはどうしても考えられません。
フェロニッケルスラグ中のニッケルの含有量を調べても、出てきませんでした。
(フェロニッケルとは、鉄とニッケルの合金のことだそうです)
住友金属鉱山のグリーンサンドの紹介ページにも、ニッケルの含有量については全く触れられていません。
http://www.smm.co.jp/business/refining/product/fnickel/
これでは、読んだ方が不安になるのも当然と思います。
これだけでも、企業側がものすごく説明不足であると私は感じました!

余談1ですが、以下の環境省の資料では、大気汚染防止法(大防法)の、「有害大気汚染物質」の選定について、とてもいいことが書いてあるんです。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16391&hou_id=13040
下に、該当部分のハードコピーを貼ります。
有害大気汚染物質の選定
人の健康を損なうことを、未然に防止する、という、とてもまっとうな、ありがたい考え方が、ちゃんと環境省の大気汚染防止法関係の資料にあるんですね!!!

一方、苦情を言ったからって、説明も無しに、逆に訴えた企業さんは、これを読んでどう思いますか???

同じページに、ニッケル化合物とはっきり書いてあり、選定基準は、3.2(1)ア(ア)とあります。
これは、下の基準に当てはまるということだそうです。
大気環境保全上注意を要する物質群であり、我が国の大気環境において、以下の値【我が国の大気環境目標(大気汚染に係る環境基準又は環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値(指針値))の1/10 の値】を超える濃度で検出されている物質

大気汚染防止法では、グリーンサンドが製品であろうと産業廃棄物であろうと、全然関係が無いです。
とにかく、健康に悪いものを大気中に放出するのを防ぐ法律です。


余談2ですが、、フェロニッケルスラグを肥料として使用することに関する資料も出てきたけど、ニッケル、クロム、チタンを有害成分として扱っており、規定があるとしています。これはあくまで肥料としての規定で、吸い込んでいいっていう粉じんの規定じゃないんですよね。。。(以下の資料は、農林水産省関係の資料の様です) 肥料として使った実績があるからって、吸い込んで安全である保障は無いです。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/pdf/08450114sankoushiryou.pdf



長くなりましたが、以上のことから、私は、日向精錬所、サンアイが宮崎県の主婦の方を訴えている、日向精錬所産廃問題は、訴えている企業側は、健康被害の未然防止の見地からニッケル化合物を有害大気汚染物質に選定した環境省の考えと、完全に逆行していると思います。
また、防御策もしないでおいて粉じんをばらまいて、家族がぜんそくの症状になった人を訴えるなんて、企業のあるべき姿からかけ離れすぎです!!!
本来だったら、企業側が、まず、症状を聞いたり、いろいろな法律に照らし合わせてどうなのかを住民に説明に行くのが筋でしょう。


スポンサーサイト
乾燥ローズマリーにすくわれた一日 << Home >> 戦争は嫌だ! ヘイトスピーチも嫌だ!
Comment







Trackback
原発事故からのがれ東日本から中国地方へ移住。東電、政府、国は事故の責任を取れ!


Designed by ぽんだ
Powered by FC2ブログ



Copyright © 五線紙と周期律表 All Rights Reserved.