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南相馬に未成年者は帰っちゃいけないと思う
2014/12/25 01:13 | 原発 | C:2 | T: 0
こんにちは。
クリスマスの日に。
家族にケーキを焼いた私です。

心はもやもやしています。
だけど、できることをやることに決めました!

さて、とてもひどいと思うニュースが入ってきました。
南相馬の避難勧奨地点が解除されるという。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141222_61012.html
以下に、一部ニューズ画像をコピーさせていただきます。
gosenshi2014122501

年間被曝量20mSvというのは、とんでもない被ばく量ですから、それを下回ったからと言って帰れとは、人間扱いされていないひどい仕打ちと思いました。
20mSvの影響は、年齢によって、性別によって異なると言われており、年が若い方が、影響が大きく、男性より女性の方が影響が大きいとあります。
↓以前資料をご紹介した記事です。
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-134.html

もう一度、上の記事で引用させて頂いた元の資料からコピーさせていただいたグラフを貼ります。
2201404200.png
30歳男性と女の赤ちゃんでは影響は7倍違うとあります。
高齢者とだったらおそらく10倍は楽に違うでしょう。

すべての年齢、性別に対して同じ基準を当てはめるとは、これだけでも信用できないことです!!!

また、年間5mSvは、放射線管理区域設定の基準です。(管理区域の基準は.外部放射線による実効線量が、3月間につき1.3mSVを超えるおそれのある区域です)Wikipediaより。

その4倍って、いったいどういう扱い???

しかも、放射線業務従事者でさえ、女性については以下の取り決めがありますのに、それはどうなっているのでしょう。)Wikipediaより。

女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び妊娠中の者を除く)の受ける実効線量については、3月間につき5mSvを超えないようにしなければならない。

年齢性別問わず一年間という大まかな期間で20mSvってことは、上の基準がまもられるかもあやしいです。
資格を取って仕事として放射線を扱う、仕事としての見返りのある(検診も義務付けられている)放射線業務従事者の女性と同じ基準で被曝させられる、南相馬に戻る一般女性。ひどすぎる。

更に、より感受性の高い未成年者まで。。。もう唖然として声も出ないよ!!!

また、汚染のある土地で生活することによる、呼吸による内部被曝も心配です。
いったいどの核種にどのくらい汚染されているのか、それすらもわかりませんし、今いったいどの核種がどのくらい飛んできているのかもわかりません。
特に、子供に関する、呼吸による被ばくの資料が、探してもほとんど出てこないのです。

日本人の子供が、こんなにたくさん、この様な汚染地帯で生活させられるのは、歴史的に見て初めてのことだと思います。
核種や規模が違うので原爆も参考になるかどうかわかりません。
あとに述べますように、年齢、呼吸の仕方により影響は異なるので、鼻の形などが異なる海外の方の例がすっかり当てはまるとも考えられません。(チェルノブイリの地域の方より、日本人の方が、鼻が低いと思います。鼻腔の形が異なることになりますので、鼻腔での粒子の捕捉が変わるかもしれません。)

なので、特に、子供に関しては慎重になり、南相馬への帰還は避けるべきと思います!

~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢

子供の呼吸について、調べた中で気になることを、ご参考までに順不同でいくつかピックアップします。

放射性物質の話ではないのですが、一般論として、空気中の粒子を人間が吸い込んでしまった時の挙動や、その後どうなるか、ということが書いてある資料の中に、参考になるものが少しあるので、あげてみます。

環境省のホームページ
中央環境審議会大気環境部会関係の資料の中の、
 体内沈着及び動態 より、一部引用させていただきます。
http://www.env.go.jp/council/former2013/07air/y078-02/mat02-3.pdf

1. 生体内沈着 の項では
「生物学的因子(性別、年齢、呼吸器系疾患の有無)の沈着への影響に関し、1)男女差に明確な差があるとは言えないこと、2)小児は成人と比較すると、単位表面積あたりの沈着粒子量に差はみられないが、肺の表面積あたりの呼吸数や分時呼吸量が大きく、吸入粒子に対してリスクが大きいとも考えられること

と、子供についてはよりリスクが大きいことが書いてあります。

2.体内動態 の項では、 
「生物学的因子(性別、年齢有無)の動態への影響に関して、1)性別に関して差はないこと、2)小児から子供、成人から高齢者まで年齢による差についても、これまで報告がないことが示されている。」

と、子供についてはどうなのか、よくわからない(報告が無い)ことが書いてあります。体内動態とは、肺などの組織にくっついてしまった粒子が、その後どうなるか、ということに関係があるものです。資料中には、
「肺に堆積する粒子状物質の成分には、数秒から数分で溶解するものも、数時間から数日かけて溶解するものもあるが、何ヶ月または何年も肺に残るほど溶けにくい成分もある。」とあります。

この資料は、人の呼吸器の形や、粒子径によってどの組織にどれくらい粒子が沈着してしまうかなど色々情報があります。が、モデルを使った実験や動物実験などは、あくまで現実ではないのですよね。。。。。。。

上の資料中に、人の呼吸器の図があったので、参考になりそうなので下にコピーを貼らせていただきます。

gosenshi2014122504


【子供と大人では気道の形が違う】

環境省  ディーゼル排気微粒子リスク評価検討会 平成13年度報告より
第2章の中で、大気中の粒子状微粒子が、人の呼吸器に入った時の振る舞いについての資料から引用します。

gosenshi2014122502

↑上の資料は、アスベストなどが人の呼吸器に入った時の挙動についての文章なのですが、赤線(私が引きました)のところには、幼児は成人と気道の形が違うので、末端に(奥に)沈着しやすいとあります。
参考に、上の資料の中に出てくる図も下にコピーさせてもらいました。(c)
gosenshi2014122503

文章中に出てくる粒子径は、よく粒子状放射性物質のお話で出てくる粒子径と、非常に似通っています。
よく話題になる、粒子状放射性物質は、アスベストのような細長い物とは形が違い、挙動は違うでしょうが、問題なのは、子供と大人では、どれくらい呼吸器に沈着してしまうか違うということです。
形や大きさが違うのだから当たり前と思います。
なので、もし仮に大人が大丈夫だされていても、子供が大丈夫である保証にはなりません。
今まで、原発などの施設内で働く大人については、呼吸による被ばくがどれくらいという『実績』があるかもしれません。が、それを子供についてそのまま当てはめては危険と思います。


【子供と大人では口呼吸の割合が違う】

上に引用した環境省の資料の、2.1.4 呼吸パターンの影響から引用します。

「一般的には鼻呼吸においては粒径が2~20μmの粒子では90%が鼻腔内に捕捉され,1~5μmの
粒子では約50%が気管気管支領域に留まる。10~20μmの粒子が気管気管支まで達することは少な
い。1~5μmの粒子の残りの50%は肺胞領域に達するが,実際,10μm以上の粒子は肺胞レベルには
沈着しない。一方,口呼吸においては10~20μmの大きな粒子の95%以上が気管気管支に沈着する。
1~10μmの粒子の約60~80%は細気管支レベルに沈着し,1~5μmの粒子の40~50%は肺胞レベルに沈着する。」

整理しますと、
鼻呼吸
粒径 2~20μm 90%が鼻腔内に捕捉され,1~5μmの粒子では約50%が気管気管支領域に留まる。10~20μmの粒子が気管気管支まで達することは少ない。1~5μmの粒子の残りの50%は肺胞領域に達するが,実際,10μm以上の粒子は肺胞レベルには沈着しない。

口呼吸
10~20μmの大きな粒子の95%以上が気管気管支に沈着する。
1~10μmの粒子の約60~80%は細気管支レベルに沈着し,1~5μmの粒子の40~50%は肺胞レベルに沈着する。

とあるように、鼻呼吸では、2~20μm 90%が鼻腔内に捕捉なので、かなり鼻の孔でトラップされるのですよね。
口呼吸では、それがありません。
ところが、最近子供の口呼吸の多さがよくネットなどでも取り上げられており、ご興味のある方はぜひ検索してみてください。
呼吸の仕方、という点でも、大人と子供はかなり異なっていると思いますので、これだけ考えても、大人と子供とひとくくりにして安全とは言えなくなります。
更に、屋外での運動ともなりますと、鼻呼吸だけではまず無理です。
学校の体育や部活動などを制限したとしても、まったく運動しない生活など考えられませんし、室内が安全という保証も無く、いったいそんな汚染のある場所で、未成年者にどう安全に生活しろと???

【pm2.5に関する情報を参考にすると】
今、いろいろな自治体のホームページ(例えば小樽市)などに、pm2.5に関する情報がたくさん取り上げられています。
そのどれもが、下のように書いてあります。

PM2.5とは. 微小粒子状物質(PM2.5)とは大気中に浮遊する粒子状物質で、粒径が2.5μm(マイクロメートル)以下と非常に小さな粒子のことです。 呼吸器の奥まで入りやすいことなどから人への健康影響が懸念されています。 (※1μm=0.001mm)
(下線、太字は私)

この、pm2.5の挙動って、そのまま粒子状放射性物質にあてはめられると思います。粒径が非常に近いですから。
以前このブログでも取り上げさせてもらった論文では、直径2.6μmのホットパーティクルが例として出ていましたから、ほぼ同じくらいなんです。
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-150.html

(また、例えばセシウムは、0.3~5μmの粒子で存在する ※2)

なので、粒子状放射性物質も、呼吸器の奥まで入りやすい、ということです。

~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢~~~♢

更に、以前書いた血液脳関門の記事から引用させてもらいます。

血液脳関門とは、生物学の用語(blood brain barrier  BBBと略します)で、血液に入ってしまった好ましくない物質(毒物など)が、脳に移行するのを制限する「機能」のことです。
なので、ある物質が人間の体にどの様な影響を与えるか考えるときには、BBBを通過するかどうか、というのが重要になります。
成人は、血液の中に入ってしまった体に悪い物質を、脳の血管に入れないようにする、血液脳関門、という機能を持っているのですが、、、

☆子供について
子供はまだ血液脳関門が未発達、という記述が多く見られます。
ウィキペディアの「放射線障害」という項目には、重度知的障害が発生する確率は、被曝線量および被曝時の胎齢と強い関係があるという記述(と参考文献表示)がありました。

以上のように、子供は、大人と比べて、ただ体が小さいだけじゃないんですよね。
気道の形や鼻の形が違ったり、呼吸の仕方が違ったり、大人では備わっている機能がまだ未発達だったりするのですよね。
そして、どんな影響が将来出てしまうか、わかっていない部分が多い。

こんな状態で、どうして汚染地帯に未成年者を返すような無責任なことをするのでしょうか!
しかも未成年者は自力で住む場所を選ぶ能力もありません。
私は大人も子供も、汚染地帯に戻ってほしくありませんよ。。。今生きている、この命をもっと大切にして、としかもう言えません。。。。。。。。。

追記 2014 12/26
私は事故前の基準である 年間1mSvをずっと守るべきと思っています。※1
事故を起こした企業や政府の都合で安全の基準が勝手に変わるなんて、恐ろしいことです。
安全の保障は何もないのです。
本来移住や移駐先での就労支援などに使われるべきお金が、無駄なところに流用されています。
更に本来、汚染地帯に戻りたくない人たちを移住させて、東電や政府はきちんと補償をするべきなのに、ないがしろにしようとしています。
許せないことです。(追記終わり)




お疲れ様でした!

昨日から、自分で作ったケーキのやけ食いです!

関連のあるブログ内記事

※1 謎だわ!!!(20mSvで帰還できることについての疑問を書いています)

※2 おすすめ資料があります(汚染地での子供の運動、食品関係)


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Comment
クリスマスイブ 家は なーんにもしなかった トホホ 気力がなかった~

政策が おかしすぎるよね!
国民の生命を守ると言いながら
被曝基準値を上げてOKとする
残留農薬も 基準値上げちゃえば OK

下げる努力も無しに 上げてOK

意味がわからないよ
仕事したくないだけじゃん!

本気で 考える事なく 会食だの ゴルフだの
やってる クソ議員達は クタバレと 心底思う
2014/12/25 10:17 URL | 竹の子天ぷら #- | 編集
竹の子天ぷらさん>

コメントありがとうございます~

> クリスマスイブ 家は なーんにもしなかった トホホ 気力がなかった~

気力で無いですよね~、わかりますー。
スーパーに食材界に行くでしょ、すると、クリスマスの長靴だのパーティー用のお惣菜だのどっさり売ってて、クリスマスソングかかってて。。。ああそれ見ただけでどひゃーーーって、疲れる~~ぅぅぅ

> 政策が おかしすぎるよね!
> 国民の生命を守ると言いながら
> 被曝基準値を上げてOKとする
> 残留農薬も 基準値上げちゃえば OK

そうなんです、その通りなんです、勝手に法律かえたり、放射線の場合なんて、前の法律も生きていますから、完全に矛盾状態です!!!
何も新しい基準をわざわざ作んなくたって、以前からある法律を守ってくれるだけで、ちゃんと汚染地帯からは避難するしかなくなるわけですから。
こんな状態でなにがクリスマスだよ。(キリスト教徒の人にはお祝いしてもらいたいですが)

> 本気で 考える事なく 会食だの ゴルフだの
> やってる クソ議員達は クタバレと 心底思う

甲状腺癌の子供もまた増えてしまって、子供を救おうとしなかった政治家は、クリスマスの日に罪の重さを再認識してほしい。
2014/12/25 13:27 URL | タラの芽天ぷら #- | 編集







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