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音楽の中にあるもの~2~
2015/01/27 13:26 | 音楽 | C:2 | T: 0
こんにちは。

大工さんがいたとします。
ある人がその大工さんに言いました。

ここに家を建ててほしい、ボランティアで。

たいていは断るでしょう。
だけど、しがらみがあったり、「みんなボランティアでやってくれていますよ」などと圧力をかけられたりすれば、中には、「じゃあ、暇なときはボランティアでやってあげますよ。」という大工さんがいるかもしれません。
そして、大工さんは、ボランティアで(無給で)やるのだから、せめて、細かいところは自分にまかせてほしい、とか、自分の趣味で好きなように建てたいなあ、と言ったとします。
でも、ボランティアでやってくれと頼んだ方は、承知しません。
だめです、この設計図通りやってください。
きっちりこの設計図通りこちらの望み通りやってください、しかもボランティアで。
ここまで来る交通費も材料費も、自分で出してやってください。

これは大工さんにとってはとても辛いお話です。
多分、よほどその趣旨に賛同しない限り、こんな話を受ける大工さんはいないと思います。

でも、音楽の世界では、こういうのが日常茶飯事なんです。

いろんな方が、ボランティアで演奏してください、と言ってお話を持ってきます。
でも。。。
そんな話をそのまま受けてばかりしていたら、音楽家は飢え死にしてしまいます。

なので、暇な時だけ、「ボランティアの演奏」を引き受けることもあります。
そして、ボランティアなのだから、せめて、好きな曲を演奏させてください、と言います。
それがたいてい通りません。
無給で演奏しているのに、「だめです、内容はこちらの望み通りに、曲も好きな様には演奏できません。」
と言われてしまいます。
困ってしまうのは、音楽家だと、頼めばボランティアで、しかもこちらの望む曲を望むように演奏してくれるもんだ、と思われてしまっていることなのです。
特に、地方自治体などに。
それで、関東にいた時からこういう話が来ると、一生懸命、まずは、「最低でも交通費を出してください」、とか、「必要な共演者に、せめて最低限の御礼ができるようにしてください。でないとお受けできません。」
などと、交渉することになります。
これがとても大変でした。

どうして地方自治体というのは、音楽家をただ働きさせようとするのだろう。
なんで会場の設営とか、立派なホールの建設とか、そういうところにばっかり気の遠くなるようなお金をかけて、肝心の中に入る人には、赤字が当たり前という考えを押し付けるのだろう。
関東にいるとき、いつも感じていたことですが、ここ中国地方も同じでした。しかももっと悪い。

東京のいなかでも、地方でも、立派なでかいホールがあって、ガラガラになってるのを見ると、いつも思います。
建物だけ作れば文化が育つと思ってるんだ。

先日、若い、とても優秀なミュージシャンが言っていました。
「飢え死にしろって言ってるんですかね?」

そして、音楽をやっている人たちは、生活が苦しいのでたいていは結婚もしないで、子孫も残さないで、音楽を大切にする海外などに出て行ってしまいます。

日本には、古典芸能など独特な文化があって、それを大事にするのは素晴らしいことです。
でも、その古典芸能は、それができた時代は、最先端だったのです。
あとは、それをずっと守ればいいのでしょうか。

日本の音楽はぽっかり空洞があいていて、そこには何も入っていないんです。
本当はそこに、魂が入っているところなのに。


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Comment
何か わかるなぁ
だからさぁ 日本の音楽って ロリコン音楽ばっかりなんだよ
お姉ちゃんを売ってるのか 音楽を売ってるのか わかんないよねぇ

日本てさ
テレビに 出てる人だけが 有名人扱いって とこ あるよね
2015/01/30 11:45 URL | ハレルヤ #- | 編集
ハレルヤさん
コメントありがとうございます。
若い女性歌手の方など、本当は自分が歌いたいのはこういう歌じゃない、だけど売れるためにしょうがなくこういうのを歌っている、って言っている人も何人か聞いたことがあって。
知りあいの中年女性歌手の人も、同じようなこと言ってました。
私はなんか、この人これを本心から歌いたくないのにやってるなって、聴いているとわかってしまうような気がして、苦しくなってしまう時があるんです。
知りあいの男性ミュージシャンで、国内と海外両方でライブライブ活動している人が先日言っていたんだけど、海外だと、もっと、この人は何をやりたいんだろう?っていう目で見てくれるんだって。日本だと技量(テクニック)のことだけしか言われないって言っていた。

私は、なんとなく音楽でも何でも表現者が、ストレスのはけ口にされているような気がしてならないの。
本心から言いたいことを言わせてもらえないで、わざと苦しめられて、観客からひどいことを言われて耐えて、、、っていう感じ。その苦しむ様子をお客さんが見てストレス発散して喜んでるように見える。
それでいいなら、それでいいんだけど。
でもそれだけじゃ、単にそれだけってことだし。私はそいう言うのを見るのがとても嫌いで、なるべく避ける。

子供のレッスンでもさ、苦しませるのが好きだよね、学生でもさ。競わせて、苦しませて、その満足感が大きいんだろうね。
2015/01/30 18:36 URL | タラの芽天ぷら #- | 編集







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