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原発事故と、故郷への愛と、避難のストレス
2015/04/20 05:39 | 原発 | C:0 | T: 0
とても書きにくいことだけれども、原発事故から4年がたって、思っていることを少しづつ書いていっている私です。
たいしたことは書けないけど、自分なりに明らかにしなきゃいけないと思っているから書いています。

私は以前から、放射能汚染のあるところからなるべくたくさんの特に若い方が早く避難や移住ができるように望んできました。
ネットなどでそのような移住の話や、廃棄物をどこに処分するか、などの話になった時に、よく出てくる話題があります。

「ふるさとが無くなる気持ちがあなたにわかりますか?」

とか、

「自分が愛している土地、生まれ育った土地が廃棄物の処分場になってしまう悲しみがあなたにわかりますか?」

という問いを何度もネットなどでは目にしました。
チェルノブイリ事故のときも、故郷を離れなければならなかった方たちのたいへんな様子を動画などで拝見し、福島第一原発事故でも、実際にあった悲しいニュースとして、終の棲家と考えていた我が家を避難で離れなければならなくなった方が、ご自分の命を絶たれたというお話も読み、同情しました。
それはものすごく大変なこと。

そして、時として、それが持ち出されない方がいいと思う時にも混入されるときがあると感じます。
事故の汚染や被ばくが無かったことにしたい、とか、騒がないでくれ、という話とくっつけられる時がたまにあるように感じ、それはおかしいと思っています。

私は、実際の知人にも、移住を勧めることをずっと口にしてきたけれど、それは決して、故郷や愛着のある場所を去ること、捨てることをたいしたことだと思っていないからじゃないのです。
故郷が大切じゃないのではなく、大切だけど、もっとどうしようもなく犠牲にしてはいけない人たちがいると考えるからです。

自分が大切にしていた場所を離れなければいけなくなって苦しい気持ちというのは、望んで移住した自分でもまさに体験したことで、今もそういう気持ちはあるし、実際、引っ越す前住んでいたところの写真などを見ると、今でも胸が痛いです。

それでも自分は今、もし自分の故郷や思い出のある場所が無くなって、それでその土地の子供達や若い人や生まれる子供が健康に影響を受けたりしなくなるなら、どうぞ私の故郷も大切な町も無くなってかまいません、喜んで差し上げます、と言うと思います。

それは、自分の経験からです。
病気で苦しむ方、障碍のあるお子さん、原爆被爆者の方の最後、そういうふれあった経験からです。
数秒でも、数分でも、忘れられなくなるような経験から。

だから、胸が痛くなるような「望郷」みたいなものが、私の心の中で打ち消せるんだと思います。

(ご高齢の方などの場合はここに書いた限りでないと思っていますが。)


そして、よくこういう話になると、避難のストレスというのが話に出ますけれど、私は避難や移住のストレスというのはほとんどの部分は原因を政府が作っていると思います。

有るべき補償が無ければ、余計な努力が必要になり、多くの方にとって相当なストレスです。
それは避難(移住)のストレスと言わず、補償がちゃんとしていないために受けるストレスと言って欲しいです。
メディアは何でもかんでも避難のストレスって言う傾向があるけど、それは言葉の定義をあいまいにして、論点をぼやかし問題の解決をしづらくさせていると思います。

福島第一原発事故から数か月で、大嘘の収束宣言を出したり、証拠も無いのに健康被害はこれからも一人も出ませんのようなことを政府とメディアが流すことにより、避難(移住)した先で、「事故って3年もたってまだ収まってなかったの?」 とか、「何怖がって逃げてきてるの?」 のような反応をされてしまえば、それは避難者にとって小さなストレスです。それは政府によって作られたストレスです。

被ばくの実害というのはあるのに、「心配とどう向き合うか」みたいな中途半端な表現に触れれば、「将来の問題を直視する気があるのだろうか?」と思い、それはストレスです。

汚染の激しい地域の人たちが、避難を望んでもさせてもらえず、指定解除などで戻らなければならないなど非人道的なことが行われていることを見れば、ストレスです。

東電や政府が事故の責任を取らずに、ばら撒いた放射性物質を適当にあしらう矛盾の有る法律ができていくのを見たり、信頼できない焼却処理の記事を見れば、ストレスです。

古いデータで100ミリシーベルトまで安全とか、矛盾した20ミリシーベルト以内なら被ばくしていい(年間)とか、子供も妊婦さんもじゅっぱひとからげの基準とか、モニタリングポストと個人線量計の数値が合わないとか、様々な不審な事実を見れば、ストレスです。

原発作業員の方達が、事故が多かったり線量計に鉛が入れられていたなどあるのに改善されているのか不明で更に250ミリシーベルトにされてしまうニュースを見れば今の子供たちが大きくなったときにもこのシステムを背負わせるのかと思いストレスです。

子供の給食が「風評被害」払しょくに使われているニュースを読めば、ストレスです。

子供たちを長期保養させる予算は無いのに、おかしなところに使う予算はたんまりあるニュースを見れば、ストレスです。

SPEEDIを将来使わない方針にしたり、再稼働を考えているくせに避難やヨウ素剤も手薄な自治体に関するニュースを見ればストレスです。

以上のストレスに比べれば、実質的な移住のストレスなんて、へでもないです。


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