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ストロンチウム90 体内蓄積量シミュレーション 食べて応援して毎日0.7Bq吸収してしまった1960年生まれの人
2016/04/05 04:02 | ストロンチウム | C:0 | T: 0
前記事(注1)の続きです。
今までのシミュ―レーションの式は、体内蓄積量(Y)の初期値をゼロと置いていたので、途中で吸収量が変化する場合の計算がしにくいものでした。(注2)

例として1960年生まれの人を考えてみます。
核実験の影響で1960年代は吸収量が多く、その後少なくなっていくだろうと思われます。
2011年の原発事故があってまた吸収量が増えたでしょう。
そのように、吸収量が変化する場合は、初期値がゼロでない計算式を使った方が便利です。

なので、初期値がゼロでなくY1である場合の式を導きました。(注3)
ストロンチウム90の吸収率は0.7とし(注4)、次に各年のストロンチウム90の摂取量を推定します。

「1960年代前半に毎日1Bqくらいストロンチウム-90を取り込んでいたと推定されている。」という資料があったので(注5)、その期間は 1×0.7=0.7 (Bq/day) と仮定。(西暦1960~1965)
その時代の白米のストロンチウム90の含有量はだいたい200mBq/kg(=0.2Bq/kg)位のようなので(注6)、そこからの白米のSr90含有量の減衰を読み取って、比例計算をして、2010年まで推定しました。(注6)

さて、2011年からのストロンチウム90の吸収量は、個人差がすごく大きいだろうと思いました。
防御意識の強い方は当初から相当気を付けていたわけですし、食べて応援されていた方は、山菜きのこ海産物何もかもまったく気にせず東北のホットスポットに住みながら食べていました(私の知人にもいました)。
現在でも福島第一原発からの海へのストロンチウム90の放出は収まっておらずかなりの量であること(注7)、海産物のSr90含有量がセシウムの値から推測しにくいこと、更に「摂取制限の取り下げ」提案(注8)までしてしまう方もいるのですから(注8)、セシウム:ストロンチウムの比率が100:1であろうがそれより低かろうが、ストロンチウムを食べている方は今までに相当食べているはずで、今後も海産物、乳製品なども食べ続けていくと思います。(追記4/6 2016 セシウムとストロンチウムの比率については、ブログ めげ猫「タマ」の日記 さんによるとセシウムに対するストロンチウム値が10%を超える物もあるそうです。注9)
今回は食べて応援してしまい、2011年から毎日0.7BqのSr90を吸収してしまった場合を想定し、体内蓄積量の経年変化を計算しました。

Sr90simulation1960 2020

2011年から0.7ベクレル/日という比較的おとなしめの数字を入れて計算しても、この方は50代で生涯最高のストロンチウムを体に蓄積してしまうことになります。
核実験の時よりもっと多くなるのです。

もっと多いか、あるいは少ないか、それはその方の食べた量で、各人計算していけばいいと思います。エクセルでの計算方法も下の注3に書きました。


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注1
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-310.html

注2
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-308.html

注3
①から②までは注2参照
放射性物質体内蓄積シミュレーション初期値がゼロでない式
⑤の式をエクセルに入れると、下のようになる。


=(AE11*365/$W$6)*(1-EXP(-$W$6*AF11))+$AD$11*EXP(-$W$6*AF11)

一日当たり吸収する放射性物質の量(Bq) →AE11
放射性物質の崩壊定数 →W6

崩壊定数については→http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-309.html

経過時間(年) →AF11
体内蓄積量の初期値(Y1) →AD11

上の数値をそれぞれのセルに入れ、ある期間の(例えば1960~1965)体内蓄積量のシミュ―レーションの値Yを計算した。
次の期間(例えば1965~1970)を計算するときは、Yの初期値(Y1)に前期間の最後のYの値を入れて計算した。
それをすべての期間で繰り返した。

福島第一原発事故は2011年3月におきたので、便宜上4月はじまりの「年度」で考えて、西暦2011年のYの値は2011年度の最後の日という想定で計算しました。

注4
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-314.html

注5
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-304.htmlの一番下の部分参照。

注6
農環研報24 1-21(2006) 駒村ら 図3 より。
図をコピーさせていただきました。(資料の公開ありがとうございました)
農環研報Vol24 1_21 2006fig3
上の図を参考にさせて頂き、大体の白米のSr90量を読んで、その比を求めて2010年までの吸収量を推定していった。
1960~1965 200mBq/kg →0.7Bq/day 吸収していると仮定
   ~1970 70      →0.7÷200×70 という比例計算で 0.245Bq/day 吸収したと仮定
   ~1980 30      →同様の計算で 0.1050
   ~1990 10      →  0.035
   ~2000 5       →  0.0175
   ~2010 3       →  0.0105

注7
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/03/160310080824.htm
2013年で毎日海に 2,3 -- 8,5 GBq のSr90を放出していたと推定。
更に、この三年で放出量は減っていない(むしろ増えている傾向)という資料がある。
http://gosenshitosyukiritsu.blog.fc2.com/blog-entry-315.html

注8
女性自身
http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/social/11485
(引用)「大人1,000Bq/kg、子供100Bq/kg」どころか、いつのまにか「摂取制限の取り下げ」提案に

注9 (追記 4/6 2016)
ブログ めげ猫「タマ」の日記 様の下の記事にある、ストロンチウム/セシウム比、魚のストロンチウム値が参考になります。
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1764.html

http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1480.html

http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1441.html

http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1425.html
参考にさせて頂きました。めげ猫「タマ」の日記様ありがとうございました。

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(2016 5/8追記)
セシウム2200Bq/kgのコシアブラが栃木県の道の駅で販売されていたそうです。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160507/2318009
これについては特に罰則も無いようで、またこのようなこともあり得ると思います。さらに、栃木県のコメントをNHKサイトより引用します。
(引用)栃木県は「販売された量を食べてもただちに健康に影響が出るわけではないが、農産物の直売所などに対し出荷前の検査を徹底するよう指導していきたい」としています。(引用終了)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160507/5116601.html
ということで、あまり問題意識も感じられなく、この状態では結構食べている人も多いのでしょうね。セシウムしか測っていないけど、セシウムがこれだけ入っているとなると、ストロンチウムはどうなのでしょうね。

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